EPS 株価指標

EPS = 税引き後利益 ÷ 期中平均発行済株式数

EPS(1株利益)は、1株あたりの利益を示す株価指標です。式を見て分かるように、EPS値が大きいほど、儲かっている度合いが高いことを示しています。

期中平均発行済株式数は、期初発行済株式数と期末発行済株式数の平均値です。税引き後利益は、純利益の場合もあります。

希薄化注意

EPS(1株利益)は、発行済み株式数が増えれば少なくなるため、特に最近多くなった株式分割銘柄は、注意が必要です。1:2の株式分割では、EPSは半分になります。分割前EPSが50円ならば、分割後のEPSは25円になってしまいます。

また、自己株式取得により、発行済みの自社株式を買い戻した場合には、買い戻した株式数を差し引いてEPSを計算するので、自社株買いがあれば、その分EPSは増加することになります。株価が安い時期に行うことが多く、自己株式取得の発表があると、株価の上昇につながることもよくあります。

株式分割などがあった場合、株価は分割日以前にさかのぼって修正されていますが、EPSは修正されていないこともあるので注意してください。

気をつけないといけないのが、普通株式へ転換できる優先株式、新株予約権、転換社債などがある場合、転換された場合のEPS希薄化があります。

かつて、三洋電機は、1株700円で、総額3,000億円の優先株式を発行しましたが、将来普通株式10株に転換できる権利が付いていたので、全部転換されると、3倍以上の発行済み株式数になり、EPS希薄化の危険性がありました。それで、株価も安値圏で低迷していました。

【注意】三洋電機は、その全株式を対象にパナソニックが、131円で株式公開買い付け(TOB)を実施し、2011年に上場廃止。

コード 銘柄名 株価 連結PER EPS 取引単位
6501 日立 454円 10.2倍 46.5円 1,000株
6752 パナソニック 1,181円 34.0倍 48.3円 100株
6753 シャープ 897円 33.2倍 22.7円 1,000株
7739 キャノン電子 2,285円 12.5倍 194.4円 100株
7751 キャノン 4,240円 23.0倍 198.7円 100株