東証第一部の好財務銘柄

リーマンショックでは、無借金かつ財務内容が非常に良い銘柄であっても、大きく売り込まれて、異常な安値を付けた銘柄が続出しました。3.11の時も優良銘柄が一時的に大きく下げました。
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リーマンショックなどで大幅に下落した銘柄の中から、確実に値上がりが期待できるのは、好財務内容の銘柄です。特に東証第1部の銘柄から選べば、迷わず買うことができます。
実際多くの好財務内容銘柄は、その後大きく値上がりして、株価が3倍4倍になった銘柄もあります。
たとえば、ブリヂストン(5108)は、リーマンショックの2009年2月に安値1,094円を付けましたが、2013年12月には4,025円、2015年5月には高値5,182円と、株価は安値から4.5倍以上に値上がりしました。
新型コロナウイルスの感染拡大の中、日本株も大暴落して、2020年には一時日経平均株価は、高値から31%急落した。その後、景気対策に巨額の財政支援をしたため、金融市場に資金があふれる状況になり、日経平均株価は上昇に転じ、2021年2月には、30年半ぶりに3万円を上回る株価になった。
今回のコロナでも、ブリヂストンは、2019年2月の高値4565円から、翌2020年3月には、安値2861.5円と37%下落。ここを底に上昇に転じ、2021年2月には、4,498円まで戻った。
新型コロナショックで、株価は大きく下がりましたが、すでにかなり戻してきているので、財務内容が良い(自己資本比率が50%以上、かつ流動比率150%が目安)前柄の中には、安値圏に取り残されている銘柄があります。投資対象としてぜひ検討してみてください。
つぶれない銘柄に投資
「つぶれない(倒産しない)銘柄とは」と聞かれれば、いろいろな定義があると思いますが、私は自己資本比率と流動比率が高い東証1部の銘柄だと考えています。
それから、絶対つぶれないのが、たとえば、ETF(Exchange Traded Fund)です。ETFは木を見ず森を見る感覚で、投資することができます。
買う前には、まず自己資本比率と流動比率の二つの指標を調べるようにしています。皆さんもぜひ買う前に、自己資本比率と流動比率は調べてみてください。
それから、無配銘柄にはいかなる場合でも投資しません。
自己資本比率50%以上
自己資本比率は、大企業の製造業平均値40%、卸売業22.8%、小売業24%(通産省の商工業実態基本調査)ですが、一般的には、50%以上が望ましいと言われています。50%以上あれば、優良銘柄の候補とします。
東京商工リサーチの調査によると、2019年の自己資本比率の平均は39.12%、個人企業を含めた倒産企業の平均値は、マイナス3.8%になっています。
出典:東京商工リサーチ 2019年「倒産企業の財務データ分析」調査
流動比率150%以上
流動比率は、「200%以上が望ましい」と書いてある専門書もありますが、計算してみると、優良銘柄でも200%を切る銘柄が多いので、150%以上あれば、優良銘柄の候補とします。
下表の銘柄は2013年に選んだ優良銘柄ですが、2020年になってもやはり優良銘柄のままでした。株価の値上がりにより配当利回りは低下していますが、こうした銘柄が投資の候補です。
しかし、株価が高値圏に位置している時は、投資を諦めましょう。あわてて買わずに、安くなるまでじっと待ちます。何とかショックが来れば、下がってきます。それまで資金を蓄えておきましょう。高値圏では投資しないほうが安全です。
コード | 銘柄名 | 決算 | 取引単位 | 業種 |
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4901 | 富士フイルム | 3月末日 | 100株 | 化学 |
5108 | ブリヂストン | 12月末日 | 100株 | ゴム製品 |
6762 | TDK | 3月末日 | 100株 | 電気機器 |
6954 | ファナック | 3月末日 | 100株 | 電気機器 |
7751 | キャノン | 12月末日 | 100株 | 電気機器 |
各個別銘柄への投資判断は、財務内容や業績などをよく調べて、皆様自身の自己責任でトレードしてください。
自己資本比率50%以上、かつ流動比率150%以上を調べるのは簡単です。すぐ分かる!倒産しない銘柄に手順をまとめましたので、参考にしてみてください。
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