PBR(株価純資産倍率)は、1株当たりの純資産(株主資本ともいい、資本金+法定準備金+剰余金のこと)に対して、株価が何倍になっているかを示す株価指標です。
計算式から分かるように、PBRは、仮に株価が2倍になれば、PBRも2倍になり、逆に株価が1/2になれば、PBRも1/2倍になります。つまり純資産が同じなら、株価はPBRに比例することになります。
PBRが1倍であれば、仮に会社が解散しても、投資金額がそっくり戻ってくる計算になります。理論的には、PBRが1倍を割れることはないのですが、実際には多くの銘柄が1倍を割って、割安な株価になっている銘柄もあります。
企業が儲かり利益を上げて純資産が増加すれば、今と同じPBRを維持するためには、株価が上がる必要があります。逆に、企業が損して純資産が減少すれば、今と同じPBRを維持するためには、株価は下がらなければなりません。
経営破綻した企業の中には、破綻前には異常に低いPBRだったことも、忘れないでください。たとえば、株価500円で1株純資産(BPS)500円なら、PBRは1ですが、株価150円なら0.3になり、とてもお買得に見えます。
しかし、純資産500円の中には、相当額の含み損が含まれていると予想できます。実際には債務超過のケースもあります。異常にPBRが低い銘柄への投資は、慎重に行う必要があります。
東証1部銘柄をPBR0.3倍以下でスクリーニング(検索)すると、10数銘柄見つかります。これらの銘柄については、業績や他の指標や財務内容を良く調べて、投資するかしないか判断してください。
◆ 倒産しない上場企業の簡単判定法 も参考になります。最低限自己資本比率と流動比率は必ず調べましょう。
下の例では、シャープがちょうど1倍で、日立やキャノンなどに比べて、良いPBR値になっています。シャープがお買い得かどうかは、繰り返しになりますが、必ず他の指標や業績予想、財務内容を分析して判断してください。
| コード | 銘柄名 | 株価 | 連結PER | PBR | 取引単位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 6501 | 日立 | 465円 | 10.5倍 | 2.36倍 | 1,000株 |
| 6752 | パナソニック | 1,167円 | 33.6倍 | 1.40倍 | 100株 |
| 6753 | シャープ | 876円 | 32.4倍 | 1.00倍 | 1,000株 |
| 7739 | キャノン電子 | 2,273円 | 12.4倍 | 1.73倍 | 100株 |
| 7751 | キャノン | 4,195円 | 22.9倍 | 3.08倍 | 100株 |