BPS(1株純資産)は、仮に会社が解散した場合、1株当たりいくら戻ってくるかという金額を表す株価指標で、この値が株価の下支えになります。1株当り株主資本とも言います。
式から分かるように、発行済み株式数に変化がなければ、企業が儲かり利益を上げて、純資産が増加すれば、BPSも大きくなります。仮に純資産が2倍になれば、BPSも2倍になり、逆に純資産が1/2になれば、BPSも1/2倍になります。つまり純資産はBPSに比例することになります。
実際には純資産から、保有株式等の含み損を差し引かないと、正確なところはわかりませんが、歴史のある名門企業は、土地の含み益が相当あるので、BPSが株価より大きければ、お買得なケースが多そうです。たとえば、2008年12月19日の富士フイルムの終値は1,855円ですが、1株純資産は3,811円なので、かなりお買得な銘柄と言えます。
2008年のリーマンショック後には、このように株価がBPSを大きく下回る優良銘柄が続出しました。こうした大きな乖離はめったにありません。もし見つけたら大きな儲けのチャンスです。
次の表は、2008年12月19日の終値とBPSの乖離が大きかった優良銘柄の一例です。
| コード | 銘柄名 | 株価 ÷ BPS = PBR | ||
|---|---|---|---|---|
| 株価 | BPS | PBR | ||
| 4901 | 富士フイルム | 1,855円 | 3,811円 | 0.48倍 |
| 5108 | ブリヂストン | 1,297円 | 1,757円 | 0.73倍 |
| 6752 | パナソニック | 1,051円 | 1,781円 | 0.59倍 |
| 6753 | シャープ | 585円 | 1,119円 | 0.52倍 |
| 6758 | ソニー | 1,821円 | 3,453円 | 0.52倍 |
| 7752 | リコー | 1,001円 | 1,498円 | 0.66倍 |